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古川美術館 特別展「The 美人画 ~Masterpiece of Furukawa Bijin-ga Collection~」(2014年5月31日〜7月21日)

<《紅葉狩》上村松園

古川美術館(名古屋市千種区)において近現代の美人画を特集した展覧会が開催されます。
上村松園や鏑木清方といった巨匠はもちろんのこと、伊東深水、寺島紫明、小早川清、立石春美、中村大三郎、勝田哲、また女性画家として画壇で活躍した伊藤小坡、梶原緋佐子、広田多津、松田文子などの作品が一堂に会した、美人画ファン必見の展示構成です。
公開される作品は、すべて古川美術館の秘蔵コレクションです。本画以外にも、大正・昭和初期に発行された婦人雑誌「主婦之友」の表紙絵も資料として数点公開され、当時の“理想的婦人像”がいかなるものであったかを垣間見ることができ、たいへん興味深いです。
展示作品の一部ですが、ご紹介してまいります。

右の作品は上村松園(1875-1949)《紅葉狩》です。燃えるように色づいた紅葉の中を、揚帽子を被った女性が傘を閉じようとしているところです。揚帽子は江戸時代の後期頃から女性の外出用スタイルに取り入れられました。現代では花嫁さんの角隠しに使われています。鬢付け油のついた日本髪は、塵や埃を寄せつけやすいので、それを防止する役割と、お洒落の演出でもありました。紅葉とは対照的な色合いの松葉色をした振袖には、菊とススキが描かれ、秋の趣を感じさせます。袖口から覗く襦袢や裾よけ、鼻緒、鹿の子の髷かけなどに赤い色が効果的に配され、紅葉狩の華やいだ雰囲気を演出しています。
傘の柄(え)を持つ左手のしぐさにも注目していただきたいです。手のひら全体で柄を握り締めて持つと、力強く見えてしまうので、柄を“つまむ”ように扱っているのがお分かりいただけるでしょうか?些細なところにも「美人しぐさ」を発見できます。

 

伊藤小坡_浴後美人

こちらは伊藤小坡(1877-1968)の《浴後美人》です。湯あみの後でしょうか。軒先の風鈴の下で風にあたりながら身繕いする女性。簾(すだれ)越しに見える、鬢のほつれや、紺絣の浴衣から覗く上気した肌が、夏の風情を醸しています。
伊藤小坡は明治10年、三重県宇治山田(現在の伊勢市)にある猿田彦神社の宮司の娘として生まれ、京都画壇で活躍しました。幼少時より、父から古事記、日本書紀などの教育を受け、書道や茶道、盆栽、柔術といった稽古事のひとつとして絵を習い始めたことが、のちに画家の道へ進むきっかけとなりました。谷口香嶠に師事し、第9回文展(大正4年)で《制作の前》が初入選したことで脚光を浴び、上村松園に次ぐ女性画家としての地位を確立しました。同じく画家である伊藤鷺城と結婚し、三女をもうけた小坡は、良き妻であり母でもあったといわれています。自然体の女性の何気ないしぐさや表情を描いた作品に始まり、後年は歴史風俗や人物をテーマに制作するなど、スケールの大きな作品も魅力です。

古川美術館の初代館長・故古川爲三郎の住まいであった数寄屋造りの母屋「爲春亭」が美術館より徒歩1分のところにあります。季節や開催中の展覧会にちなんだオリジナルメニューによる呈茶をお楽しみ頂けますので、展覧会をご覧になったあとの休憩にもオススメです。お庭を眺めながらの一服は至福のひとときです。

◆招待券プレゼント◆
本展の招待券を先着で10名様にプレゼント致します。
応募期間:2014年5月17日(土)~5月30日(金)
ご応募の際は《お問い合わせフォーム》よりタイトルに【The美人画展招待券応募】と必ず明記の上、
・メールアドレス
・お名前
・ご住所
・お電話番号
をお送り下さいませ。
(個人情報保護方針に関しましてはこちらをご参照下さい)

古川美術館_The美人画_チラシ

「The美人画 〜Masterpieces of Furukawa Bijin-ga Collection〜」

<会期>2014年5月31日(土)〜7月21日(月・祝)
午前10時〜午後5時
<休館日>月曜日
<入館料>大人800円〜1000円 高・大学生500円 小・中学生300円
10名以上の団体・2回目以降来館の方(半券提示)・毎月第三日曜に中学生以下の子供と来館の家族の方は100円割引
<会場>古川美術館(名古屋市千種区池下町2-50)
TEL:052-763-1991
http://www.furukawa-museum.or.jp

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