美人画礼賛

《少女》菊池契月|不断の努力こそ美しさへの王道

くつろいで座る姿の中にも、凛とした空気を纏う菊池契月の《少女》。 華美な衣装は着ておらず、髪をキッチリ結い上げるのでもない、普段着の飾らない姿でありながら、そこに美を感じるのは何故でしょう? 作品のモデルは、契月の長男(彫刻家・菊池一雄)の嫁ともされています。古さを全く感じさせない現代的な雰囲気を持つこの作品が、昭和7年に描かれたことに驚かされます。画面全体に薄く金泥が刷かれ、その描線...

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《素踊》山川秀峰|女性舞踊家が極限まで追及した女性美…

着物姿を美しく見せる為に、淑やかな衣装の下で、日本舞踊家の身体は無理な体勢をとっている事がよくあります。 観客に「美」を提供すべく、己のあらゆる部位の筋肉や関節を制御し、足の運び方、指先の表現、目線の配り方といった細部にまで意識を集中させているのです。しかも、それらは曲に合わせて常に変化する動きの中で瞬時に行われています。 なぜそのような事が可能なのか?それは「日頃の鍛錬」によるものです。 ...

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《白梅紅梅》島成園|歌舞伎は着物のお洒落の宝庫!

今回は、歌舞伎のお話をアレコレと。 江戸のファッションセンスが満載の歌舞伎は、観劇するだけではもったいない「着物のお洒落の宝庫」です。 美人画には、歌舞伎から取り入れた美意識が散りばめられている事がよくあります。 これからご紹介する《白梅紅梅》も、一見すると、古典的な見返り美人の絵ですが、島成園が仕掛ける歌舞伎ワールド全開の作品です。コーディネートはもちろんの事、“元ネタ”を探ればもっと楽し...

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《旗亭涼宵》小早川清|クールビューティー市丸の完璧な…

夏の着物は難しいと思っていませんか?いえいえ、そんなことはありません。夏の着物を完璧に着こなす“クールビューティー市丸さん”から盗む「美人しぐさ」のテクニック!かんたんに真似できて、美人度が上がること間違いなしのツボをこっそり伝授致します。今すぐお試し下さいませ。今回のテーマは『これだけはハズせない!着物姿の重要アイテム。』『足袋(たび)を笑う者は足袋に泣く?!』『持ち方ひとつで差がつく「団扇(う...

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《聴雨》小早川清|昭和の歌姫「市丸」直伝!美しい横座…

正座をしていて、足の痺れにガマンできなくなった時、ちょっと足をずらして「横座り」をする……女性ならば誰でも経験があると思います。ついついほっと一息ついてしまいがちなワンシーンですが、ここでも美人は気を抜いてはなりません。今回ご紹介する作品は、小早川清《聴雨》。浅草の芸者を経て、昭和を代表する歌姫となった市丸姐さんに、美しい横座りのコツを伝授して頂きましょう。...

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《願いの糸》北野恒富|可憐に見せたくばインナーマッス…

星に願いごとを…… なんて可愛らしいことをしたのは、いつの頃だったかすっかり忘れてしまいましたが、今回ご紹介する《願いの糸》に描かれた乙女を観ていると、ちょっと甘酸っぱい気持ちがよみがえります。ピュアなあの頃には戻れなくても、“可憐さ”を演出するしぐさは覚えておいてソンはありません。皆さまご一緒に、そのテクニックを学んでいきましょう。...

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《娘深雪》上村松園|美人画の巨匠が理想とする女性「深…

美人画の巨匠・上村松園が理想の女性として挙げた秋月深雪。浄瑠璃や歌舞伎でおなじみの「朝顔日記」(生写朝顔話/しょううつしあさがおばなし)のヒロインです。今回ご紹介するのは彼女を描いた《娘深雪》。いかなる境遇になろうとも、愛する男を思い続ける健気さと、清楚で可憐な娘らしさを失わない深雪が教えてくれる「美人しぐさ」の秘密。真似できるところは貪欲に真似をして、美しさに磨きをかけましょう!...

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