お知らせ

美人画は江戸の浮世絵から発展したジャンルです。
日本の女性の美しさを表現するべく、多くの画家たちが筆を競い合い、明治・大正・昭和にわたって優れた美人画が花開きました。京都生まれの上村松園は、品格を持った優美な女性を描き、東京生まれの鏑木清方は、江戸の風情ある文学的な作品を生み出しています。清方の弟子には、伊東深水、山川秀峰、寺島紫明、小早川清、池田輝方、池田蕉園など美人画の精鋭たちが数多く育ち、同時期の大阪では、北野恒富、島成園、木谷千種、梶原緋佐子などが活躍。他にも、中村大三郎や伊藤小坡といった才能あふれる美人画家たちが時代を彩ってきました。

「着物を着た女性」を描いた作品が美人画の多くを占める為、洋装が主流の現代において、それらを鑑賞し愛でることは”懐古趣味”と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その作品ひとつひとつを丹念に観ていくと、「女性らしい優雅な身のこなし」「気品ある装い」「粋でおしゃれな小物使い」などが画面にあふれており、現代の女性にも注目して頂きたい美的要素がたくさんあるのです。
目を向けてほしいのは、単に見た目の美しさばかりではありません。作品の題材には古典芸能に関するものや、季節の風物詩なども登場し、日本人の美意識をあらためて感じることができます。本サイトではそれらをまとめて「美人しぐさ」と称し、ご紹介してまいります。
「こんな美人画あったんだ」「本物の絵を見にいってみたい」「この作品の着こなしを真似してみよう」など、みなさまにとって美人画がもっと身近になれば幸いです。
(中千尋)

中千尋_画像

【著者プロフィール】

中千尋(なかちひろ)
1977年生まれ 日本画家
日本舞踊花柳流師範名取
筑波大学 芸術専門学群視覚伝達デザインコース卒業
㈱NHKアートにてデザイナー勤務ののち制作活動を始める。
毎年個展を開催している他、美人画普及のために様々な活動を行っている。

 

当サイトは、2014年1月から12月までの1年間にわたり株式会社マリア書房が運営しました。
現在は、中千尋がサイト管理を引き継いでおります。
新たな記事更新の予定はございませんが、美人画へ興味を持っていただく機会の一助となればと思い、連載時の形をそのままに保存しております。執筆・取材にあたりご協力いただきました関係各位に、厚く御礼申し上げます。
ご不明な点につきましてはお問い合わせフォームよりご連絡下さい。